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ミッドセンチュリーの近代住宅を復元する場合も、まったく新しい建物を設計する場合も、受賞歴を持つ Tim Campbell 氏はインスピレーションと歴史への敬意を持ってプロジェクトに取り組みます。ニューヨーク、ロサンゼルス、パリを頻繁に行き来する彼は、どこにいる場合でも、設計だけでなく、プロジェクトでのコラボレーションにも AutoCAD を利用します。
Tim Campbell 氏が取り組むプロジェクトであれば魅力が失われることはありません。自らの名を冠した会社 Studio Tim Campbell (英語) の創設者として、彼はニューヨークとロサンゼルスのオフィスで半々に時間を費やしながら、ロサンゼルスの文化的ランドマークの歴史的修復プロジェクトを指揮しました。これは、ビバリーヒルズにあるタマニー・ホール時代のマンハッタン市庁舎と、そして伝統のあるパーム・スプリングスのブティック ホテルの修復です。彼は、ロサンゼルスのシルバー レーク周辺に、ブルータリズムを下敷きとした自身の注文住宅を設計しました。
Campbell 氏のビジネスの中核にあるのが、AutoCAD です。Campbell 氏は、Architectural Digest 誌にて、「鉛筆を使うのと同じように AutoCAD を使いこなせる」とも述べています。
そのコメントについて尋ねたとき、彼は次のように述べました。「まったく、その通りです。創造的なプロセスには、実際にペンと紙を使った方が効率的になる場面があります。おそらく、ペンと紙が実際に触れ合う感覚に対して脳が反応しているからだと思います。しかし、私は L.A. とニューヨークの間を非常に頻繁に行き来しているため、マウスがペンで、マウスパッドが紙となるように脳を訓練しました。プロジェクトの極めて早い段階で作図を始めます。そして設計作業を行うのは、たいていが飛行機の中か、どこか別の街のカフェに座りながらです。多くの場合、プロセスの早い段階で高精度の図面を作成しますが、そのとき、自分がどのように頭を使っているかというと、ほぼ AutoCAD上になります」
歴史的建造物の修復は難しい作業になります。ほとんど学者やジャーナリストのように古い記録を掘り起こして情報を探す必要があります。Rex Lotery 邸の修復(ビバリーヒルズ市の Best Historic Restoration 2016 を受賞した修復プロジェクト)では、最初に作成した図面の数が 十数枚でした。Campbell 氏は次のように述べています。「現在であれば、住宅の図面は、優に 100 枚を超えるでしょう。このプロジェクトでは、元の詳細はほとんど記載されておらず、全体としても、極めてシンプルな図面しかありませんでした」
同様に、著名な建築設計者 Richard Neutra 氏による、かの有名な Vidal Sassoon 氏のためのシングルトン ハウスの修復作業の際にも、さまざまなピースを探し出してまとめるという作業に終始しました。
Campbell 氏は次のように述べています。「幸運なことに、建築写真家の Julius Shulman 氏が完成時にその住宅を撮影していました。そして、Julius 氏が亡くなったときに、Getty (アートセンター)が彼のアーカイブを引き取っていました。そこで、私たちは Getty に赴き、そこの写真部門と協力して、Julius Shulman 氏が撮影した住宅の写真のコピーをすべて入手しました。そこには、これまで公開されていなかったものも含まれていました。そしてそれらの写真から、図面からだけでは伝わらなかった、建物に関する詳細や情報を集めることができました」
もちろん、すべての調査がこのような Getty への出張のように順調に行われるわけではありません。彼は次のように述べています。「建物の税務記録を使った調査も多数行います。なぜなら、租税査定人が建物の変遷がわかる写真を記録として撮影していることがよくあり、それを使用できるからです。こういった情報はオンラインだけでは調べられず、資料箱を隅々まで調べなければならなくなるため、このような作業は大変なプロセスになります。しかし、図面が利用できれば、間違いなく価値あるものになります」
それでは、さまざまな履歴データをすべてまとめるのには何が必要でしょうか。
Campbell 氏は、次のように説明しています。「元の図面を取得し、AutoCAD で PDF のアンダーレイとして使用します。これは、図面の参照点として使用されます。次に、すべてが、図面の意図通りに正確に建設されていることを確かめるためだけに、完全な現況も再現します。一般に、これらが開始点になります」
次に、許可、もちろん規準の変更、エネルギー要件、修復物自体の設計に関する作業が始まります。これらはすべて、Campbell 氏が AutoCAD で利用している基本機能なしには実現できるものではありません。
その基盤となる機能は、設計機能のみにとどまりません。Campbell 氏は、AutoCAD は「世界で最も普及しており、最も広くサポートされているプラットフォーム」であり、ファイルを共有するのと同じくらい簡単にコラボレーションできることから、これからも AutoCAD を利用し続けると述べています。「私は出張に多くの時間を使っています。そのため、AutoCAD がなければ、今日のようなやり方で仕事をすることができませんでした」と彼は述べ、その後、通常の出張以外に年に 2 回パリに 1 週間滞在し、「1 人になって街の空気に浸り、物事を吸収してチャージしなおしている」ことを教えてくれました。
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その居場所によってプロジェクトの前進が妨げられることはありません。「私たちはコンサルタント(多くの場合別の都市にいるコンサルタント)と頻繁にコラボレーションしますが、AutoCAD の演算能力、処理能力、厳密さなしには今の作業は実現できませんでした。今のペースでの作業も不可能でした」
彼の優れた設計が会社以外の場所から生まれたことを考えれば、彼がどこでも作業できるという現状は、クリエイティブな面で Campbell 氏のクライアントにとってもメリットがあります。もちろん、彼の能力を妨げるのではなく強化する設計ソフトウェアを見つけたことも忘れてはなりません。芸術(および芸術の歴史)であり、エンジニアリングでもある設計業界において、Campbell 氏はその両方に AutoCAD が役立つと感じています。
「AutoCAD を使いこなし、なくてはならないツールにまでしてしまえば、クリエイティブという意味において、AutoCAD がない場合に比べて、はるかに高い場所にたどり着くことができるでしょう」
—Tim Campbell
専用ツールが付属する AutoCAD のサブスクライブを利用すれば、ワークフローを高速化かつ効率化できます。